書評・レビュー

この一ヶ月に読んだ本一覧(前半編)

4月の後半からGWにかけて読み終わった本がかなりあるのですが、書評を書いていないものが増えてきたので、それらの本をリストアップをしてみました。 野球力再生/森 祇晶 不透明な時代を見抜く「統計思考力」/神永正博 (新装版)長い家の殺人&白い家の殺…

この一ヶ月に読んだ本一覧(前半編)

4月の後半からGWにかけて読み終わった本がかなりあるのですが、書評を書いていないものが増えてきたので、それらの本をリストアップをしてみました。 野球力再生/森 祇晶 不透明な時代を見抜く「統計思考力」/神永正博 (新装版)長い家の殺人&白い家の殺…

書評:僕たちいわばサラリーマンです。 竜平会 出世術のすべてがここに

ダチョウ倶楽部の竜ちゃんを中心とした芸能界の「飲み会集団」、竜平会。元U-turn「土田」、「劇団ひとり」、元猿岩石吉」、デンジャラスといった主力メンバーの多くは一時期テレビにあまりでられないような不遇の時代をすごしておりました。ただ、現在、数…

書評:続大きな約束/椎名誠

3月に読んだ「大きな約束」の続編です。 2007年の後半から2008年の前半にかけての椎名誠さんの日常を描いた私小説。本作では、大量の現行の締め切りに追われつつ、国内を旅した様子が描かれ、またその折々に息子「岳」を中心とした過去の回想がカットインさ…

書評:続大きな約束/椎名誠

3月に読んだ「大きな約束」の続編です。 2007年の後半から2008年の前半にかけての椎名誠さんの日常を描いた私小説。本作では、大量の現行の締め切りに追われつつ、国内を旅した様子が描かれ、またその折々に息子「岳」を中心とした過去の回想がカットインさ…

映画:おっぱいバレー@新宿バルト9

映画サービスデーを利用し、バルト9に「おっぱいバレー」を見に行ってきました。金曜日の夜、バルト9で見る映画はあの映画以来。スクリーンは200席もないシアター7でしたが満席で、あきらかにあの映画よりも入っていました。 ストーリーは、「頑張れ!ベア…

映画:おっぱいバレー@新宿バルト9

映画サービスデーを利用し、バルト9に「おっぱいバレー」を見に行ってきました。金曜日の夜、バルト9で見る映画はあの映画以来。スクリーンは200席もないシアター7でしたが満席で、あきらかにあの映画よりも入っていました。 ストーリーは、「頑張れ!ベア…

書評:ジウ1〜3/誉田哲也

門倉美咲と伊崎基子、警視庁捜査一課特殊班捜査係に所属する二人の刑事を主人公とした長編の警察小説です。 静と動、全く異なる特徴を持つ二人は、都内で発生したある人質籠城事件をきっかけに別の部署に異動します。 所轄の警察署に異動した門倉美咲は、あ…

映画:レッドクリフ Part2@新宿バルト9

レッドクリフの完結編をPart1に引き続き、新宿バルト9に見に行ってきました。 映画の内容は「わかりやすい」に特化していたなと言う感じです。 まず、わかりやすいのは、その内容。ストーリー全編を通じ、勧善懲悪の「ヒーローアクション」作品として描かれ…

映画:レッドクリフ Part2@新宿バルト9

レッドクリフの完結編をPart1に引き続き、新宿バルト9に見に行ってきました。 映画の内容は「わかりやすい」に特化していたなと言う感じです。 まず、わかりやすいのは、その内容。ストーリー全編を通じ、勧善懲悪の「ヒーローアクション」作品として描かれ…

書評:直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた/出口治明

ライフネット生命の代表取締役社長の出口社長による著書。 現在、ライフネット生命は「正直に経営し、わかりやすく安くて便利な生命保険商品・サービスを提供する」というマニフェストの下、生命保険の付加保険料(事務手数料などの経費)を公開する等、新し…

書評:告白/湊かなえ

2009年の本屋大賞を受賞した作品です。 「読後感が悪い」というような評判を聞いていたので、買うか買わないか悩んでいたのですが、とうとう購入したと言ったところ。 退職を決めた女性の中学教師が終業式の日のHRで、生徒に対し「告白」をするところから物…

書評:向日葵の咲かない夏/道尾秀介

読んだのは告白より前ですが、あまりの後味の悪さに書評を書きそびれていた作品。 本作のあらすじは以下の通り。 夏休みを迎える終業式、欠席した友人にプリントを届けにいった小学校四年生の主人公は、旧友が首をつっているのを発見します。あわて、学校の…

書評:向日葵の咲かない夏/道尾秀介

読んだのは告白より前ですが、あまりの後味の悪さに書評を書きそびれていた作品。 本作のあらすじは以下の通り。 夏休みを迎える終業式、欠席した友人にプリントを届けにいった小学校四年生の主人公は、旧友が首をつっているのを発見します。あわて、学校の…

書評:告白/湊かなえ

2009年の本屋大賞を受賞した作品です。 「読後感が悪い」というような評判を聞いていたので、買うか買わないか悩んでいたのですが、とうとう購入したと言ったところ。 退職を決めた女性の中学教師が終業式の日のHRで、生徒に対し「告白」をするところから物…

書評:屈辱と歓喜と真実と /石田 雄太

前職の同僚だったカツマ君に薦められて購入した一冊。 2006年に開催された第一回WBCに帯同した著者が見た日本代表の舞台裏について書かれておりますが、スポーツライターとして実績を積んだ著者だけに、その取材力と文章の構成力は確かなものです。 特に、イ…

書評:屈辱と歓喜と真実と /石田 雄太

前職の同僚だったカツマ君に薦められて購入した一冊。 2006年に開催された第一回WBCに帯同した著者が見た日本代表の舞台裏について書かれておりますが、スポーツライターとして実績を積んだ著者だけに、その取材力と文章の構成力は確かなものです。 特に、イ…

書評:編集者という病い/見城徹

「常識」破りの戦術でヒット作を量産し、地位を築き上げた幻冬舎。本書は、その幻冬舎の社長でありカリスマ編集者でもある見城徹氏が、作家、編集者、出版社の3つの立場から、いかにして作家との関係を構築し、作品を作り上げていったかが書かれている一作。…

書評:編集者という病い/見城徹

「常識」破りの戦術でヒット作を量産し、地位を築き上げた幻冬舎。本書は、その幻冬舎の社長でありカリスマ編集者でもある見城徹氏が、作家、編集者、出版社の3つの立場から、いかにして作家との関係を構築し、作品を作り上げていったかが書かれている一作。…

書評:真実の瞬間 SASのサービス戦略はなぜ成功したか/ヤン・カールソン

週刊プレジデント2009.2.2号「勝ち残る人が読む本 落ちる人の本」で紹介されていた1990年に出版されたビジネス書です。 著者であるヤン・カールセンは最前線にいる従業員が顧客と接する最初の15秒間にわたる接客時間を「真実の瞬間」と呼びます。顧客が会社…

書評:真実の瞬間 SASのサービス戦略はなぜ成功したか/ヤン・カールソン

週刊プレジデント2009.2.2号「勝ち残る人が読む本 落ちる人の本」で紹介されていた1990年に出版されたビジネス書です。 著者であるヤン・カールセンは最前線にいる従業員が顧客と接する最初の15秒間にわたる接客時間を「真実の瞬間」と呼びます。顧客が会社…

書評:経営に終わりはない/藤沢武夫

本田宗一郎とのコンビで本田技研を世界のHONDAに育て上げた名経営者藤沢武夫さんが語りおろした経営論です。 本書を大きく分類すると2つの内容に分けられます。 一つ目は小さな工場から出発し、ホンダが大企業となっていくまでが中心で述べられている半生で…

書評:大きな約束(上)/椎名誠

本書は、「岳物語」から連なる椎名誠の私小説です。 中学受験を経験している30前後の人間の多くが触れたことがあると思われるベストセラーの出版から25年、四半期という長い時間を経た作品です。 ストーリとしては、「サンフランシスコ」「八丈島「沖縄」「…

書評:大きな約束(上)/椎名誠

本書は、「岳物語」から連なる椎名誠の私小説です。 中学受験を経験している30前後の人間の多くが触れたことがあると思われるベストセラーの出版から25年、四半期という長い時間を経た作品です。 ストーリとしては、「サンフランシスコ」「八丈島「沖縄」「…

映画:ワルキューレ

予告編で気になっていたトム・クルーズの最新作「ワルキューレ」を観にいってきました。 祖国のことを考えた将校らによるヒトラーの暗殺計画に関する話で、事実を元に構成された映画です。(元となったワルキューレ作戦についてはWikipedia等を参照ください…

映画:ワルキューレ

予告編で気になっていたトム・クルーズの最新作「ワルキューレ」を観にいってきました。 祖国のことを考えた将校らによるヒトラーの暗殺計画に関する話で、事実を元に構成された映画です。(元となったワルキューレ作戦についてはWikipedia等を参照ください…

映画:DRAGONBALL EVOLUTION

昨日、仕事帰りに「DRAGONBALL EVOLUTION」をみてきました。 公開初日の20時の回、新宿バルト9の客の入りは2−3割程度。予想以上にガラガラ、違う意味でもドキドキでした。 そして、肝心の内容。(ネタばれがありますので、気をつけてください) 各種映画…

映画:DRAGONBALL EVOLUTION

昨日、仕事帰りに「DRAGONBALL EVOLUTION」をみてきました。 公開初日の20時の回、新宿バルト9の客の入りは2−3割程度。予想以上にガラガラ、違う意味でもドキドキでした。 そして、肝心の内容。(ネタばれがありますので、気をつけてください) 各種映画…

書評:徹底抗戦/堀江貴文

言わずとしれたホリエモンの新著。「ライブドア事件」に関する出来事を中心に、彼の立場から語った「事実」や彼自身が今現在思っていることが述べられております。 個人的には、ライブドアのNo.2であった宮内被告の「虚構 堀江と私とライブドア」と堀江さん…

書評:プリンセス・トヨトミ/万城目学

鹿男あをによしや鴨川ホルモーの著者、万城目学の新作長編小説。奈良・京都と続いた次の物語の舞台は大阪です。 調査のため大阪を訪れた3人の会計検査院の調査官と、大阪に住む二人の中学生。一見、関わりがないように思われる二つの物語が、大阪の持つある…