映画:レッドクリフ Part2@新宿バルト9

 レッドクリフの完結編をPart1に引き続き、新宿バルト9に見に行ってきました。

 映画の内容は「わかりやすい」に特化していたなと言う感じです。

 まず、わかりやすいのは、その内容。ストーリー全編を通じ、勧善懲悪の「ヒーローアクション」作品として描かれていました。周瑜の勇敢さや諸葛亮の聡明さを描きつつ、曹操を徹底的に悪党として描くことで、観る側にとって非常にわかりやすい関係性が描かれていました。

ただ、本作で注目すべきなのは、映画としてのわかりやすさよりも、映画本編に至るまでのわかりやすさだと思っております。

  • 事前のDVD、TV放映を通じた予習
  • 数パターンの切り口によるCMを通じた見所の予習

 といった事前学習に加え、

  • 上映時における「前作のおさらい」

 が存在しており、前作を見ていない人や忘れてしまっている人でも置き去りにされない工夫がなされております。

 そのため、休日に友人や恋人、家族と楽しむ映画として最適な仕様に出来上がっていると思われます。(多少、グロテスクなシーンはあるにせよ)

 蜀の武将達の相変わらずのドラゴンボール的な強さ曹操軍に潜入した孫尚香ありえない恋愛エピソード、等など、作品自体には突っ込みどころがあります。(一番の突っ込みどころは完全にネタばれになるんでかけませんが)

 ただ、そういった細かい所に突っ込みを入れるのはナンセンスだと思っております。

 誰もが楽しめる娯楽映画を提供する、そしてそのためにあらゆる工夫を行う、エンタテインメントとしてその姿勢を感じ取れることが本作では一番すばらしいところではないでしょうか?

 そういった意味で、Part1を見た人も全く見ていない人にも安心して薦められるエンタテインメントだと思います。