映画:ワルキューレ

 予告編で気になっていたトム・クルーズの最新作「ワルキューレ」を観にいってきました。

 祖国のことを考えた将校らによるヒトラーの暗殺計画に関する話で、事実を元に構成された映画です。(元となったワルキューレ作戦についてはWikipedia等を参照ください。)

 事実として暗殺計画は失敗に終わっていると知っているだけに、トム・クルーズが演じるシュタウフェンベルク大佐による暗殺実行から、失敗に終わるまでの経過については手に汗握る展開となっております。

 他方、事実をベースにしているから仕方がない部分があるかとは思いますが、ストーリーの前半部分の反面暗殺が実行に移されるまでの経過については、やや冗長すぎる印象を受けました。(事実、眠くなる瞬間が何度かありました。)

 また、あくまで暗殺実行サイドから描かれているおり、暗殺実行直後からのヒトラーサイドの動きについて描かれていない点について消化不良な印象も受けました。(特に実行直後から作戦の発動がなされるまでの3時間程度の間、何がなされたのか、後日談的な描き方でも知りたいと思わされました・・・もっとも、ナチスサイドからの描き方は政治的にも難しいのかもしれませんが)

 非常に興味深い題材だったのですが、結論としてはおススメできるレベルではないという所でした。