書評:徹底抗戦/堀江貴文

 言わずとしれたホリエモンの新著。「ライブドア事件」に関する出来事を中心に、彼の立場から語った「事実」や彼自身が今現在思っていることが述べられております。

 個人的には、ライブドアのNo.2であった宮内被告の「虚構 堀江と私とライブドア」と堀江さんの後にライブドアの社長となった平松さんの「僕がライブドアの社長になった理由」は読んでいたので、記憶を呼び戻しつつ、読み比べるというスタンスで読みました。

 拘置所での生活や検察とのやり取り、また、現在の心境を綴っている部分は結構面白いです。

 ただ、個人的に一番関心があったライブドア事件に対する彼自身の認識や意見は「まあ、そう考えているだろうなあ」という程度の印象しか受けず、読み応えがなく、拍子抜けしました。(もっとも、ブログを読む限り彼の主張は一貫してぶれていないので、予想通りの主張になるのは当たり前なのですが。)

 結論から言うと、そこまで読むべき内容がある本ではありませんでした。正直、彼のブログを読む方がよっぽど面白いです。