書評

Story Sellers/新潮社ストーリーセラー編集部

先日のStory Sellers 2に続き、1の方についてのレビューを。 まず、伊坂幸太郎の「首折り男の周辺」。首を折られる殺人事件の容疑者と思われた大男をめぐるストーリー。数人の登場人物の話が同時進行的にカットバック形式で展開されていきますが、読者のダマ…

Story Sellers 2/新潮社ストーリーセラー編集部

この10日でStory Seller・Story Seller2・サクリファイスと三冊の文庫を読み終えたので、その内容を少しレビューすることに。まず、7名の小説家によるアンソロジー集であるStory Seller2について。Story Seller自体は前々から本屋で見かけて気になっていたも…

バイアウト/幸田真音

先日の貸し込みに続いての経済小説。村上ファンドをモチーフにしたTOBによる買収合戦についての本。 実際にTOBの書類を作成したことのある立場からすると、描写が全般的に雑で、きちんと裏取りをして作成したのかという所。「神は細部に宿る」ではないけれど…

貸し込み(上)(下)/黒木亮

トップレフトや巨大投資銀行を通じ経済戦争を描いている黒木亮の新作。 主人公右近はNYのブティック型投資銀行のパートナー。ある日、彼は自分が所属していた都銀と裁判を行っている人間から電話を受け、銀行がバブル時代に行った過剰融資の担当者として槍…

この二週間に読んだ書籍

飛行機での旅行は読書のチャンスということで、今年のRSRの前後で読み終わった書籍は以下の3冊 ガイアの夜明け ニッポンを救え 宿澤広朗 勝つことのみが善である 全戦全勝の哲学 アクセス ガイアの夜明けの文庫本は出版される度に購入しているので、今回もと…

武士道シックスティーン/単純に面白い、ということ。

武士道シックスティーンと武士道セブンティーンを読了。 「剛の香織」と「柔の早苗」(この描写は「ジウ」のヒロインと同様ですね)二人のヒロインが それぞれの型で剣道を通じ、武士道を追求する青春小説。 武士道シックスティーンの帯に書かれている「べた…