2009年の振り返り(書籍編)

 映画、ライブと続き、書籍についても少し振り返ってみることに。

 2009年の前半は「松下幸之助」「本田宗一郎」「藤沢武夫」「石田禮助」「石坂泰三」といった昭和の実業家に関する書籍を意識的に読みました。(実業家以外という意味では「白洲次郎」も近いテイスト)これはちょうど投資先が増える中で、どのように経営陣と向かいっていくかを意識した結果。いずれの方々の行動も明治時代の高級軍人にも似た使命感と社会との関係性といった点で、非常に示唆に富んでおり、ビジネス書よりも学ぶべきことは多いと感じました。

 一方、小説という点では3作目が楽しみな「1Q84」を除くと、新刊では「プリンセス・トヨトミ」が面白かったです。ブログに書いた通り、現実とファンタジーの混ぜ方が絶妙で、一気に読める一冊でした。また、既刊本というでは「ジウ」でしょう。この一冊から誉田哲也にハマりました。スケール感にあふれた警察小説でした。

 一方、2010年については小説は随時読みつつも、「今の世界がどうなっているか」について知ることができるような本を読んでいくことをテーマとして想定しております。世界が思いもよらない方向で変化していくと思われる中では、より幅広い知識を得ることが大事だと思いますので。(この考えを改めて実感させられるきっかけとなった「不連続変化の時代」の書評は別途書きますが。)