サカナクション SAKANAQUARIUM 21.1 (B)@日本武道館

遅ればせながら、先週の金曜日に行ってきたサカナクション日本武道館LIVEのレポを。

まずは、セットリストから。

  • フクロウ
  • 涙ディライト
  • アンダー
  • シーラカンスと僕
  • マレーシア32
  • 21.1
  • Paradise of Sunny
  • 新曲
  • ネイティブダンサー
  • インナーワールド
  • サンプル
  • 三日月サンセット
  • enough

(Encore1)

(Encore2)

  • 目が明く藍色

始めて彼等のライブを渋谷のクアトロで見てから約二年半足らず、あっという間に登りつめてきたことを感慨深く思いつつ、正直、会場に行くまではあまり武道館には向かないのではと不安な気持がありました。


ただ、そんな不安は開始数曲で打ち消されました。圧倒的な演奏力と映像を駆使したステージングはまさに「圧巻」とか言い表わない程、素晴らしいライブでした。

定刻から数分遅れ、ロゴのサカナマークが動きだす映像から始まったライブはいきなり最高潮。三曲目で早くもセントレイが演奏され、武道館は熱気であふれるダンスフロアと化していきます。

中盤には、最新アルバムkikUUikiの楽曲を中心に聞かせつつ、マレーシア32〜21.1〜Paradise of Sunnyと、インスト楽曲のメドレーを演奏するなど等、バラエティー豊かなステージを繰り広げていきます。

そして、新曲を挟んだ後は初期からの定番楽曲やシングル曲で会場を盛り上げに盛り上げ(途中、三日月サンセットで歌詞を飛ばしておりましたが)、内省的なバレード曲であるenoughで本編を終わらせます。

アンコールは2度。一度目のアンコールでは、ライブでの演奏を封印していた「GO TO THE FUTURE」と、変化する音楽業界に対しての思いを語ったMCの後に演奏された「白波トップウォーター」(この日はキーボードの岡崎さんのコーラスが入ったバージョン、これがまた良かった。)そして、2度目のアンコールで、定番の「ナイトフィッシングイズグッド」…ではなく、「目が明く藍色」で締めくくり、ライブを終えました。

で、演奏を楽しみながら思ったのは、「ゼロ年代から10年代に向かう流れ」ということと「ポストロック」の在り方。

音楽の楽しみ方がこの十年間で劇的に変化する中、音楽は演奏する側も聴く側も変化を求められているというところが立脚点なのですが、純粋なロックミュージックでも、ダンスミュージックでもないだろうサカナクションの立ち位置に一つ面白いものがあるのではないかと思われました。

その立ち位置は間違いなく「ライブバンド」であると確信しており、その「ライブバンド」という存在がこの10年の社会のあり方をなんとなく予想させてくれているような気がします。

 と、頭の中が整理しきれ無い事はおいておいて・・・とにかく、今年一番のライブであり、早く次のサカナクションのステージが観たいと思わせる最高のショーでした。