BECK@ピカデリー丸の内

音楽三昧な週末、原作信者として、週末に公開されたBECKを見に行ってきました。

原作好きとしては、期待3割・不安7割の気持ちで臨んだのですが、結論から言うと、満足・不満足が同じような割合で終わったというところ。以下、ネタバレになりますが、良かった点、悪かった点を箇条書きでまとめると、

・良かった点

  • 千葉がイメージ通り
  • 最後のグレイトフルサウンドのライブシーンは迫力満点

・悪かった点

  • ストーリーが駆け足すぎて、大事なエピソードが一部失われていた。
  • 一部、原作とイメージが違う・演技力に難があるキャストがいた。


といったところ。

で、衝撃を受けた点として、

  • コユキの歌が聞こえない(いや、これはまさかでした)
  • BECKやダイイングブリードの楽曲名が差し替えられている

があります。

これについては、かなり賛否両論がありそうな所ですが原作のイメージを壊されたくないファンの立場から言えば「アリ」でした。(変な「Out of the hole」や「Human Fly」とか聞きたくないですし。)

ただ、登場人物が皆感動したはずのコユキのボーカルを聞けない時点で、BECKを事前に読んでいない観客にとっては、肩透かしだろうなというのも正直な感想。

※本当に大きなネタバレなので反転させています。

結論としては、あの濃厚な原作を大事にしているのは伝わってくるけれども、あまりに駆け足だったため、単独のストーリーとしてはそこまで伝わってくる所がなくなってしまっていた印象。

不味くはないけど、味がないラーメンを食べたような気分と言えばいいのか、消化不良な所が残る作品でした。

これがドラゴンボールトンデモな出来ならそれはそれで面白かったんでしょうけども・・・。

BECK(1) (KCデラックス)

BECK(1) (KCデラックス)