告白@品川プリンスシネマ

遅ればせながら、告白をみてきました。
原作の読後感のあまりの悪さに観るかどうか悩んでいたのですが、ちょうど時間が空いたこともあり、といったところ。

ストーリーは基本的に原作に忠実。主人公の女教師を中心とした独白を積み重ねているストーリーであり、映像にするのはどうなんだろうとも思っていたのですが、そこは中島監督。音楽やスローモーションなどの特殊効果をうまく折り込んでみている側をひきつけます。

そして、それ以上にすばらしかったのは、ストーリーの再構成の手法。みている側に伝わりやすく、また娘を殺された女教師の復讐のすごみが強く伝わってくる印象を受けました。

原作に準拠しているストーリーである以上、得体のしれない気持ち悪さというものに満ちた作品です。ただ、中島監督がその気持ち悪さを映像としてうまく昇華しているように思え、おそらく、彼でなければこれ程までにうまく原作を使い切れなっただろうとも思わされます。

一般的にオススメできるわけではないですが、「見事な」映画でした。