Base Ball Bear 日比谷ノンフィクションpt.2@日比谷野外大音楽堂

 6月13日から19日までのボルネオ旅行の話に先立って、昨日行ったライブの話を。


 5-6月のライブ三昧の締めくくりはBase ball Bear2年連続日比谷野外音楽堂でのワンマンでした。
昔の勤務先の近くのミニストップでビールを二本仕入れ、15分前に会場に到着、チビチビと飲み始め開演を待ちます。

 二缶目に移行しつつ開演を待っていたところ、SEにTRICERATOPSのGOING TO THE MOONが。「懐かしいなあー、観客の若い子は知っているのかなあ」等とちょっと感慨にふけっていたら、音楽がフェードアウト、メンバーがひとりずつ登場し、ライブは開演しました。

 一曲目は、SAYONARA-NOSTALGIA。その後はSHIMAITAI、SOSOSとニューアルバムからの楽曲。まず思ったのは、一年前に比べ音に安定感が出たということ。夕暮れ時の野音の風が音楽をより気持ちいいものにさせているというのは間違いなくあるだろうけれども、間違いなく一年前に比べ進化しているのを感じさせます。

 個人的に面白かったのは、中盤の夕暮れ時。ホワイトワイライトの後にドリカムの「サンキュ.」が始まりました。これまた「若い子知っているのかなあ」と思い、思わず苦笑。(会場からはどよめきが起きていたので、それなりの数の人間は知っていたのでしょう。)ところが、その後インストのセッションがカッコ良く、違う意味で上がっていたテンションはその後のELECTRIC SUMMERまで上がりっぱなしでした。
 
 そして、そのテンションがさらに上がったのは終盤のレーザービームの中で演奏されたGIRL FRIENDや海になりたい part.2、LOVE MATHEMATICSといった楽曲。最後まで盛り上げてくれました。

 そんな盛り上がりの一方で観ていて思ったのは、スーパーカーとの違い。

 個人的にゼロ年代前半から聞いている「くるり」と「スーパーカー」(どちらもデビューは90年代だけれども)に対し、ゼロ年代後半のアーティストととして「サカナクション」と「Base Ball Bear」の二組をなぞらえて捉えることがあります。(より細かく言うと初期の「スーパーカー」ですが)

 ただ、スーパーカーBase Ball Bearについては、バンドとしてのまとまりが決定的に違うような気がしております。スーパーカーが職人気質の集団だったのに対し、Base Ball Bearはまとまりのあるバンドだなあということです。

 歌や演奏が上手いとか安定しているとか、ライブがアツいという表現よりもこの表現が彼等にはしっくりとくるよなあ、等ということを二本目のビールでぼんやりした頭で思いつつ、楽しいライブを堪能させてもらいました。

 ぜひ、夏フェスでも楽しみたいバンドです。SLS2010にでないかなあ。それも初日で。(サカナクションと世界の終わりは絶対に聞いておきたいので…RIJFの初日でもいいけれども。)