吉田秀彦引退興行〜ASTRA〜(後編)

decchy2010-04-29

 更新が遅れたものの、前回に引き続き、ASTRAのネタ。

 いよいよ、メインイベント。武道館内のスクリーンでは柔道時代からの吉田の軌跡がうつしだされ、否が応でも盛り上がりを見せます。
そして、映像が終わりリングアナウンサーによる選手紹介に…つんく♂!!いきなりの豪華な展開。

 まず、中村和裕の入場。花道で瞑想を行った後の登場。一方の吉田は少し感慨深そうな表情(スクリーン越しだけれども)を見せつつの登場。

 二人がリングに上がり、いよいよ試合が始まるのか…と思ったら花束の贈呈。メインスポンサーであるDHCの広報の方に引き続いては美しすぎる市議が登場、さらにはネプチューンの名倉が登場します。

 「多くないか?」と思ったところ、次は国歌斉唱。歌うのはASKAとのこと。サイゾーの記事を見てCHAGEもかと思っていたので、ここできたかと思いつつ、起立します。

 初めて生で聞くASKAの歌声。SAY YESやYAH YAH YAH、Prideといった名曲を作り出したヒットメーカーによる国歌斉唱にワクワクさせられます…しかし、すごいものでした。いつものASKAのまんま。

 「こーけーのー、むうぅーすぅぅぅーまぁぁぁぁああーでーーーーー」

 …いや、ホントにこんな感じだったんです。思わず苦笑しちゃいました。中居くん、キヨシローに続く日本三大の衝撃的な国歌だったかもしれません。

 さて、気を取り直しての試合内容について。

 体重差が20kg近くある中で、大丈夫かと思われていた中村和裕の動きがいい。一方、吉田は思ったより動きにキレがない感じ。的確に中村がジャブを入れつつの試合展開。膠着状態に陥りつつ、2R以降は中村がテイクダウンを奪い、上から攻め立てていきます。予想外の展開ではありましたが、3Rにはカズコールがかかる程、いい攻めを見せていました。
 一方、吉田も負けず嫌いの本領発揮。試合巧者らしくロープなどを使って逃げようとします。引退試合なのにレフリーに「吉田、ロープつかまない」と注意を受ける程。

 結局、中村和裕が腕十字を極めにいき、吉田が粘りきったところで、試合は終了。3−0の判定で中村和裕が完勝しました。

 
 その後の引退セレモニーはPRIDE好きにはたまらない展開。まず、一升瓶をもって桜庭が慰労に訪れます。その後、藤田和之ミノワマンもリングに登場して挨拶をする展開。さらには、吉田の両親も登場、これには吉田も涙します。

 そして、最後は花道の脇に道場生を並べての挨拶。今までともに戦ってきたメンバー、そして、事務所の代表の國保に感謝の言葉を述べ、吉田は柔道界に戻る宣言をして、会場を去っていきました。

 吉田の引退試合を飾るには、出場メンバーが比較的地味だったことがあったのですが、中村・天突戦をはじめとして、非常に面白い展開の試合が多かったこともあり、非常に満足した興業でした。

 なにより、8年にわたり総合格闘技を引っ張ってきた吉田秀彦選手に何よりの感謝の弁を述べたいと思います。
長い間、ありがとうございました。