劇場版 東のエデン II Paradise Lost

金曜日の涼宮ハルヒの消失に続き、日曜日に東のエデンを見に行ってきました。

NYにいた滝沢が日本に戻るところで終わった前編に対し、クライマックスに向けてどのように物語が畳まれていくのかを期待していたのですが、観終わっての感想は「物語、畳まれたのかなあ。」というところ。

 その一番の理由は、物語の中核を占めていたであろうセレソンゲームの結末が「それでいいの?」という内容だったこと。また、ストーリーの中で「伏線だろう」と思わせる内容について結局何も発生しなかったり、そもそも11人のセレソンである必然性があったのか(ほとんど出てきていないセレソンがいたのはどういうことだったのか)というあたりで、スッキリしない所が残りました。

 新聞配達をしている昔の滝沢による「お金の払い方は5歳のガキでも知っているのに、貰い方は大人も知らない。」という名言等、場面場面ではいいシーンがるのですが、物語を慌てて畳もうとしたためストーリー展開にどうも一貫性がない印象を受けました。

 テレビで初期投資を回収しつつ知名度を上げ、最終的に劇場+DVDで利益を出そうとしたビジネスモデルだと思いますが、ビジネスとして成功するためのビジネスモデルの中に上手くストーリーの長さが収まりきらなかったのだろうと個人的には考えました。

 最後の最後で惜しい作品でした。願わくば、もう1クールアニメでやって、きちんと伏線等を回収してもらいたいものです。