60歳までに1億円つくる術／内藤忍

　TOEICが終わったので読書を再開。待ち合わせで1時間程度空いていたので、サクっと読めそうな本として購入した一冊。

本書の構成は非常にシンプル。お金が貯まる仕組みを

（（収入−支出）＋資産）×運用利回り　

という式で表し、それぞれの要素について解説を加えていく形式となっております。

本書を読んでいて共感を覚えるのは、その考え方。

• コストを下げるのが着実にリターンを上げる方法
• ライフスタイルは貯蓄に優先されるべきであり、無理はしてはいけない

といった表現に集約されておりますが、このシンプルな考え方（個人的にも同意してますが）が類書に対し、本書をユニークなものとしております。加え、勝間本に見られる過剰なストイックさや投資本のもつある種のいかがわしさを排除し、あくまで貯蓄のための前提条件を提示するというスタンスであることも非常に個人的には好感がもてました。

内藤さんの本を読んだのは初めてでしたが、今まで読まず嫌いをしていたのがもったいない位、わかりやすいいい本でした。（もっとも金融業に入る人間にとってはいささか平易すぎる内容でしたが）

ちなみに、著者曰く20代後半から40代をターゲットに書いた一冊とのことですが、むしろ、大学生や新社会人に対する研修としてもいい一冊です。自らの金融リテラシーを再確認したい人にもオススメです。

60歳までに1億円つくる術―25歳ゼロ、30歳100万、40歳600万から始める (幻冬舎新書)