日本郵政の西川善文社長が辞任

 自らやめるのではなく、政府が更迭してほしかった(=外形的にも「政府の決定」にしてもらいたかった)というのが個人的な本音。ただ、いずれ間違った政治だっただろうというのは明らかになるでしょう。

 地方で郵便事業のようなインフラがないと困る、地方の切捨てだ、というのが民営化の反対意見として聞かれましたが、民営化に伴う付加サービスを地方自治体や民間の宅配便業者等から発注するような形でシステムは維持できる、郵政民営化と地方のサービスの両立は不可能ではないと考えております。

 具体的にいえば、智頭の「ひまわりシステム」で郵便局員が行っている業務を行政サービスのアウトソーシングとして受託するようなモデルが考えられるはずだろうというのが、私見

 他にも買い物の配送を商店の代わりに請け負ったり、無線インフラと組み合わせて決済機能を提供するなど、郵便事業の周辺でできる仕事は他にもあると考えられます。むしろ、民営化した方が従来の業務に縛られなくなり、周辺業務への進出は容易になるでしょう。

 そういう流れが断ち切られるであろうという所を含め、今回の結論ありきの更迭もどきの辞任騒動は非常に残念。(金融屋のはしくれの視点から見て知りうる情報において「かんぽの宿」の件は許されざる問題があったとは断定できないと思ってますし、その他の騒動も結論ありきの騒動ですし。)

 結論ありきでスッキリしない&次の候補が非常に難しいという意味では、野村監督の退任騒動と似ていると思いつつ(例え話が野球ばかりなのは同化と自分でも思うけれども)、これ以上おかしな政策ばかり繰り広げられないことを祈るばかりです。