RSR2009レポ(8/15その2):mi-gu・サカナクション、そして日の出まで

decchy2009-08-22

  • 16:50 mi-gu

 奥田民生からサカナクションまでの時間、テントに戻るのもと思い選んだのはmi-gu。2005年末に行われたPolaris主催の「Familysong Presents カゾク  カイギ」以来。当時からの前衛的な印象は相変わらずだなあと思いつつ、基本的には芝生に座りながら、ゆったりと楽しませてもらいました。

 個人的に今回のクライマックスに位置づけていたサカナクション。昨年から数え5度目、今年で3度目のライブ。mi-gu終了後に首尾よく最前列を確保していたのですが、スタッフの水撒きでぬれたくなかったこともあり、3列目位の位置で観戦することに。

 開演15分くらい前まではあまり人も集まらず(*1)、「みんなユニコーンなのか?」と思っていたのですが、夕暮れ時の開演時には後ろがどこまでいるか見えなくなっていました。
 
 *1 今回、ほとんどのアーティストでこの傾向が。単純に客数が少なかったためと思われます。


 そして、開演時間。SEで流れてきたのは、三日月サンセットのリミックス。さすがに当日は三日月ではなかったですが、にくい演出にテンションがあがります。

 そしてメンバーが登場。キーボード岡崎を中心に服装のコンセプトがよくわからなくなっているなあと思いつつも、一曲目のAmeからテンションは最高潮。ライトダンス、インナーワールド、サンプルと踊れる曲が続きます。

 そして、5曲目はインストのminnanouta。どんどんテンションがあがっていく所。と、ここでアクシデントが。

 一番盛り上がったところでボーカルの山口がサンプラーのボタンをバシッと押したときにそれは発生。

 サカナクション ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2009

  一瞬、空気が止まったように感じる瞬間でした。(まあ、本人たちが一番イタかったでしょうが・・・)

 ただ、盛り上がりはそのアクシデントでは止まりません。途中、「ユニコーンにいかず、見に来てくれてマンモスうれピーです」とのりピー語を交えた感謝のMCを交える成長を見せつつ、(一年半前では、MCでこんなことを言えなかった。)新旧の楽曲を織り交ぜた圧巻のステージングでした。

  • 20:30 石狩ロックン・ロール・ショー

 サカナクションを堪能した後は、さすがに疲れたのでテントエリアに戻り食事を取ることに。BEGINやユニコーンをみていたメンバーとお互いの感想を話しているとサンステージから「雨上がりの夜空に」が聞こえてきました。思わずステージの方を見るとうざぎのバルーンとともに、サンステージに
忌野清志郎の映像が。サンステでも追悼やるんだと思いつつ、焼き鳥を片手にしばし聞き入る。その後、追悼の?花火を見届ける。

 その後は一度仮眠をとり、深夜のステージと日の出を待つ体制に。

 24時に起きるつもりが、起きたのは25時頃。ちょうどサンステージで浅井健一が終わった頃。あわてて準備を整え、今までのRSRの夜中に訪れたことのなかったボヘミヤンとMoon Circusに行くことに。

 と、途中のRED STAR CAFEで再び足を止めることに。RSR2005におけるフィッシュマンズの復活ライブの映像がちょうど流れはじめていた所でした。忌野清志郎を含めた豪華なボーカリストを交えた日暮れのいかれたBabyは、本当に幻想的かつ感動的な「伝説の」ステージだったのですが(*2)、4年が経過してもなお色あせない映像でした。

 *2 PCのデスクトップをこの時の画像に設定してある位、思い入れのあるステージ。



 その後はボヘミヤンで「真夜中に初期パンを」のラスト3曲を楽しみ、さらにMoon Circusに足を伸ばし、FUMIYA TANAKAのDJを少しだけ味わい、テントサイトに戻りました。

 小腹がすいたこともあり、炭を起こし、肉を焼きつつ、つつ夜明けを待つと、ひとりまた一人と起床してきました。(本能的に夜明けがわかるのかと思う位に、次々に起きてきました)

 そして、午前4:30、夜明けを迎えること、今回の大トリのThe Pillowsの演奏が始まり、サードアイが終わる頃には大分明るくなり、無事に日の出を迎えました。(まあ、いつが正確な日の出かはわからないんですけどね。)


 その後は、アンコールを含む最後の数曲はスタンディングゾーンで聞き、今年のRSRのラストを締めくくりました。(二日目唯一のサンステージのスタンディングゾーン!)

 
 最後に少しRSR2009を振り返ると、まず、好天候と入場者数の減少に伴う行列の削減のためか、非常に快適に過ごすことができました。また、二日目の途中まではかなり盛り沢山に演奏も楽しむことができましたし、各アーティストともに非常にいいライブを繰り広げていたと思います。特に、「→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)」の演奏や「奥田民生のばらの花」等は過去のRSRでも見られなかった非常に印象に残るものでした。

 その一方で、サンステージやアーステントにほとんどいなかったことを思うと、少しアーティストに偏りがあったのではないかという印象はぬぐえないのも事実。その他、スペースシャワーTVが協賛から外れた影響があったのか、サンステージにクレーンカメラがない等、値上げの割にスケールアップがなされていない印象も受け、そういう意味では物足りなさを覚えました。

 個人的な事情として、来年以降はRSRに訪れるのは難しいのですが、邦楽フェスの雄として来年はもっとうまくやってくれることを祈りたいと思います。なんだかんだいって思い入れのあるフェスなので、盛り上がっていてもらいたいものです。

 といったところで、2009年のRSRのレポを終えたいと思います。