経営者(仕事のパートナー)の判断基準。

 最近更新が減っていたのですが、今日は仕事の話を。

 仕事柄、経営サイドの人と話をすることが多く、前職を含めると2−300名にお会いしているとは思うのですが、段々経営者を判断する自分なりの価値基準ができてきました。今日はその話を。

 経営者を判断する場合の基準として、「話の具体性」と「わからないことはわからないと言える」ことが大事だと感じております。

 まず、前者に関しては中小企業の経営者には絶対に必要なことと認識しております。よくも悪くも中小企業は経営者のカラーに引きずられるからというのがその理由ですが、この点については、自社のビジネスモデルや業務の詳細について1,2度かヒアリングすると良く分かります。一般論だったり、誰かの格言を引き合いに出して、話に具体性がない段階で個人的にはヤバイと判断します。(Googleとかを引き合いに出すようなタイプの人間や、ネットがあるから新聞は必要ないというようなタイプの経営者がこのタイプには多い印象があります。)

 次に後者ですが、これは投資後にも関わってきますが、マイナスの情報を伝達できない経営者は「悪い情報を隠す、ごまかす」傾向にあり、また会社自体も上手くガバナンスが利いていない可能性が高いと感じております。特にハンズオンで事業支援を行うことを前提にしている身にとっては、事業支援を確実に遂行するためにも正直な状況と課題、希望を伝えてもらえると助かるわけで、悪い情報を隠されると色々と不都合があります。(「経営者は弱みを見せてはいけない」という考えもあるかもしれませんが、そのあたりは会話や財務諸表、組織図等から透けて見える事項なので隠してもしょうがないというのが個人的な意見です。もちろん話し方を選ぶ必要はありますが。)

 他にも何点か注意している点はあるのですが(自分の主観を一般論とすりかえる癖がある、表現がいちいち大げさ等)、経営者に限らず、上記2点に気をつけるだけで、仕事をするパートナーとして適切かどうか見ることができるのではないかと個人的には思ってます。

 ちなみに、この価値判断をブレさせないためには「反面教師」の存在が大事だと思っています。この辺は、コアとなる人を中心に組み合わせ、随時アップデートしていくようにしておりますが、あまりやりすぎると性格がどんどん悪くなる気がするので気をつけなければいけないと感じております。

 書評を書いていない本もたまっているのですが、たまにはということで、仕事の話でした。