書評:日本型リーダーの研究/古野庸一+リクルートワークス研究所編

 通勤時用に購入した一冊。予想以上に読むのに時間がかかりましたが、先週末に読み終えました。

 本書は大きく二部構成にわかれております。第一部の『経営者の軌跡』では、どのような体験を通じ「一皮向けたか」ということをインタビューを通じ経営者からヒアリングしており、第二部の『「一皮むけた体験」をリーダー育成にいかす』では、第一部の内容や各種ビジネス書などの情報から、リーダーの資質や育成に必要となるプログラムを整理しております。

 第二部に関していえば、正直、人事や研修の担当者向けの内容です。また、個別には面白いことが書いてあるのですが、冗長な印象を受け、読み終わったときには、結局、ビジネス書や日経新聞に掲載されているような内容だったという印象が強く残ってしまいました。

 むしろ、本書は、目次の方が読み応えがあります。

 目次には経営者の名前と、インタビューの核となるコメントが掲載されているのですが、このコメントを読むだけで色々と考えさせられます。 逆に言えば、これらの言葉にそこまで特別に感じるものがないのであれば無理に読む必要はないという印象です。

 なので、本書に興味をもたれた方は、まず書店なりで目次を読み、興味を欠きたてられるコメントがあれば購入すると言う形がいいのではないでしょうか?