映画:ザ・マジックアワー

 土曜日の夜に遅ればせながら、ザ・マジックアワーを見にいってきました。六本木ヒルズのTOHOシネマズで20時開始でしたが、会場がアートスクリーンと言うこともあり、9割がた人は入ってました。

 映画の予告編から興奮させられるものがありました。なぜなら名物のマナー紹介ムービーにアニメーション、純粋な予告編で実写版とクラウザー様が降臨されていたから。TOHOシネマズでは無理かと思いますが、どこかの映画館でDMCの信者的に楽しむ上映会というものを用意して欲しいなあと思わず妄想してしまいました。正直、上映中に「ゴートゥーDMC!!」って叫びたいですもん。

 そして、メインのマジックアワー。佐藤浩市を中心とした俳優陣の演技(怪演を含む)と丁寧なシナリオの両軸はさすがだなという印象をうけました。

 前者に関しては、佐藤浩市西田敏行はもちろん、個人的には伊吹吾郎がツボにはまりました。「撤収!!」といったシーンや病院に潜入しているシーンなど笑うしかないですもん。

 また、後者に関しても「売れない俳優がギャングと対峙する」という過去の作品よりもありえないシチュエーションにも関わらず、ストーリーとして破綻してない(と個人的には思いました)いうのは素晴らしい。さらに、大きなストーリーだけでなく、小さなエピソードもきちんと網羅しているバランス感覚にはうならされます。

 特に好きだったのが、マネージャー役の小日向文世さんと「ドロップ」のシーン。ちらりとした伏線がここで利いてくるとは!と映画館の中で思わず声を出して笑ってしまいました。

 7月に公開される「崖の上のポニョ」次第かもしれませんが、間違いなく今年の邦画の興行収入ナンバー1になるのではないでしょうか?(個人的には崖の上のポニョには興味がわかないのですが。)