インターネットでは得られない情報

 一人暮らしを始めてからしばらくやめていた日経新聞を定期購読するようになって改めて気がつくことがあります。

 それは8ページや16ページ程度のフリーペーパーが増えたということ。日経関連の4946ファイルといったものはもちろんですが、先日に至ってはMEN'S CLUBとBEAMSがコラボしたスーツの案内の小冊子が挟み込まれておりました。

 世田谷の住宅地という比較的ターゲットとされやすいエリア(自分自身の可処分所得の多寡はともかく)だということもあるのかもしれませんが、おそらく数年前まではほとんどなかったビジネスフィールドではないかとしみじみ感じます。

 と同時に、インターネットに頼る生活の限界を強く感じました。もちろん特定の情報を検索、整理するような場合には有効ですが、思考を離れて感じ取れる情報や実際にお金が動くシーンというのは、リアルな世界を意識しなければいけないのではというところ。

 さらに言えば、話題やトラフィック、思考の一極集中化が進んでいるインターネットの世界を俯瞰視できる距離まで離れてこそ、ニッチビジネスの芽が見つかるのではないかとすら思わされました。(ちなみに思考の一極集中に関して言えば、最近のはてなブックマークがそれに該当すると思っております。ホットエントリーのリストを見ているとかなり怖い印象を受けるのは自分だけなんでしょうか?)

 世の中を見て、街を見る。それこそが「実を見る」能力の源になるはずなので。