文化庁メディア芸術祭@国立新美術館

 今年も文化庁メディア芸術祭にいってきました。個人的に見たい展示があるというよりは、その時々の空気を知りたいといった所での鑑賞でしたが、今年も面白い展示がありました。

 個人的に一番面白かったのは、伊藤直樹さんがディレクションした「LOVE DISTANCE」。遠距離恋愛中のカップルが1000kmの距離を走るストーリーの広告でしたが、広告とエンターテイメントを上手く両立させており本当にウマイです。カンヌで金賞とったのも納得。上記のリンク先でムービーが見られるので、ぜひ御覧下さい。

 その他に印象的だったものとその感想を列挙すると

  • 日々の音色 「賞を取りにきたなあー」という映像
  • サマーウォーズのコンテ 丁寧でわかりやすい仕事に脱帽
  • 金田伊功さんの特別功労賞 アオイホノオはこちらに並べて展示すべき。金田ポーズの解説の意味でも並べるべき
  • Nemo Observatorium 人並びすぎ 
  • とらドラ 人多過ぎ
  • マンガ閲覧コーナー 人多過ぎ

 といったところ。

 全般的な印象として思ったのは、今年の作品は「つながり」を意識したものが多いなあということ。は関係の連続性でも時間の連続性でもいいのだけれども、何らかの形でつながるものが多かったような気がします。会場内にtwitter広場があったのもその印象を強めた気がしますが、この傾向がどう変わっていくかは継続して観察していきたいと思います。継続して見に行くことが大事だと思いますので。

 ちなみに会場で、バッタリ@ryo_katsumaに遭遇しました。おしゃれに学生CGコンテスト受賞作品を鑑賞している彼はそれ自体が作品かと思うほどに場にマッチしておりました。ああいう存在になりたいものです。