ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」
インターネット業界のトリックスターである2人による政治・社会・メディア・教育・IT・生活などの諸テーマについてのトークをまとめた一冊。
「世間のルールや常識」を正しいことと思わないという点は共通してます。個人的に好きだったのは、P192 以下のくだり。
西村 『ウェブ進化論』の梅田望夫さんが、「日本のITは残念だ」って発言をしていたんですけど、読みました?
堀江 何となく読んだ。でも、なに言っているのか、わからないんだよね。俺、そもそも梅田さんが何者かもよくわかんないの。何者なの?
(中略)
西村 堀江さんは、日本のITが残念だと思ったりはしないんですか?
堀江 なんで残念だと思わなきゃいけないの?
(中略)
堀江 え、楽天はちゃんとやってるじゃん。なにかマズイ?
西村 いやいや、僕も残念派じゃないんで反論されても(笑)
Google,Amazon,iTunes(Apple)は優れている!と無条件に言ってしまうような人間が多い中で、あっさりとこういった話になっているのはすがすがしいです。(個人的には、度某出版社がとったアンケートとってみたら、Amazonよりも楽天ブックス使っている人が多いのに驚きつつ、反省させられたこともあったため、この部分は余計にスッと入ってきました)
一方で、外国人の参政権や移住に関するP94以降や、教育に関するP158以降のくだりでは、2人ツボが異なっております。
P94 移民を恐れても、しょうがないでしょ?
西村 外国人参政権ってどう思います?
堀江 俺は全然いいと思うけど、もちろん、税金払っていればの話だけど。
西村 参政権はどこまで賛成?例えば、日本国籍がなくても、総理大臣になれてしまってもいいと?
堀江 いいんじゃないの。
西村 あ、それもOKなんですか?
(中略)
西村 例えば、北朝鮮の人たちが国の意志として「全員日本に移住しよう!」と言って、ドーンと移住してくることかは考えない?
堀江 なんで、そんなネガティブなことを考えたいの?
P158 特殊な才能を持つ人は早く隔離すべき
西村 でも、小学校のなかで社会の縮図を知ると言うことは大事だと思いますよ。
堀江 全然大事じゃないでしょ。なんで大事なの?
こういったスタンスの違いは二人の育った環境の違いであり、物事に対する基本的なスタンスが「行動・チャレンジ」と「観察・実験」であるといった違いに起因するのではと思われますが、こういった違いが読み手にとってのアクセントになっております。
常識人だと自分のことを思う方にこそ読んでもらいたい一冊でした。(一時間程度でさくっと読めますし。)
「なんかヘンだよね…」 ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間
- 作者: 西村博之,堀江貴文
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09/04
- メディア: 単行本
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