サマーウォーズ

 本日は仕事帰りに新宿バルト9にサマーウォーズを観に。実に今年、バルト9にいくのは5回目(前回はエヴァンゲリオン

 結論から言うと、今年見た中で一番面白い映画でした。

 以下、ネタばれを含みますが、内容の抜粋を。

 舞台は2010年、「OZ」と言われるインターネット上の仮想世界が社会インフラとして機能している世界。主人公の数学が得意な少年健二は、夏休みのアルバイト憧れの先輩「夏希」に頼まれ、彼女の実家を訪問します。連れていかれた夏希の実家、陣内家は90歳の祖母「栄」を頂点とする旧家の大家族で、いきなり彼はフィアンセとして栄に紹介され、大家族の洗礼を受けることになります。

 一方、その日の深夜、健二の元に一通の暗号メールが届きます。数学少年として思わずその暗号を解いた翌日、『OZ』がハッキングされ、世間はパニックに陥り。さらに、その犯人として自分の名が挙がっていることを知ります。

 その誤解を解いた彼は、陣内家の人々や友人の佐久間と協力し、OZをハッキングした犯人を退治すべく戦いを仕掛けていくことになりますが、「サイバー社会の恐怖、絆や血の通ったコミュニケーションの大切さ」と言ったテーマを決して押し付けがましくなく本作では伝えております。

 そして、本作が見事なのは、ストーリー展開もさることながら、日本製アニメのお手本ともいえそうな、その映像の表現手法。

 無機質な3Dのサイバースペースと血の通ったコミュニケーションのある2D世界を対比させ、場面ごとに適切な表現を使うその手法は見事。このあたりは最新作のエヴァンゲリオンに通ずるところもあるのですが、日本のアニメはかくあるべしといっても過言ではないでしょう。

 ヒロインに誘われる設定等、出来すぎじゃないかと思うストーリーもあるにはありますが、そういった所など気にならない位、どっぷりと入り込んでみてしまう映画。必見です。


これをみているだけでもう一回観たくなる…。