スポンサーが番組提供する日

 先日の夜、久しぶりにCATV経由でBSデジタル放送を見たところ、ほとんどのチャンネルがTVショッピングでした。

 そこで気になったので、TVの番組表をYahoo!で調べたところ、時間帯によっては、すべての民放のBSチャンネルがTVショッピングを流していることがわかりました

 現状は視聴者が少ないBS放送だからこそなんでしょうが、そのうちこの流れが地上波にも訪れてくるんだろうと個人的には考えております。さらに言えば、現状ですでにその傾向が強い深夜帯だけではなく、ゴールデンタイムやプライムタイムでも似たような動きが出てくると思っております。

 といっても、普通のテレビショッピングをするという意味ではありません。(プロダクトプレースメントだったり、番組のフォーマットに広告を適応させるということが積極化するというのはあると思いますが。)

 どちらかというと、テレビの放映枠ごと少数のスポンサーが買い、スポンサーとなる企業が二次利用や商品化をおこなうために番組を製作するような傾向が強まるのではないかということです。(たとえば、ドラマやお笑いをDVD等の二次流通を前提として製作するということです。)

 スポンサーがつきにくい深夜アニメ等では既に上記に類似した形式がとられておりますが、ここ数年でそのようなTV局ではなく、スポンサーが主体となる番組が増えてくるのではないでしょうか?(文字通り「ご覧のスポンサーの『提供』でお送りいたします」になるわけです。)

 制作費を削ることが至上命題となっている民放においてこの流れは間違いのないところだと思いますが、近い将来、TV局や制作会社との関係も含め、かなりの地殻変動が放送業界に起きることになるでしょう。(もちろん、TV局としては「製作委員会」型のモデルを取り入れることで、自らの関与を一定割合保とうとするでしょうが。)