ジャパン・デジタル・コンテンツ信託について

 以前紹介した『「フラガール」を支えた映画ファンドのスゴい仕組み』のファンドを運用しているジャパン・デジタル・コンテンツ信託(以下、JDC社)がすごい状況に。

 まずは、IR関係で2009年にJDC社が出したIRに関するプレスリリース一覧を。(詳細はこちらから)

2009/02/24 不適切な取引について
2009/02/18 「臨時株主総会招集ご通知」の一部訂正について 
2009/02/17 代表者の異動に関するお知らせ 
2009/02/17 取締役及び監査役の候補者選任に関するお知らせ 
2009/02/17 定款の変更に関するお知らせ
2009/02/17 臨時株主総会招集及び議案決定に関するお知らせ   
2009/02/12 平成21年3月期第3四半期報告書提出遅延に関するお知らせ   
2009/02/12 会計監査人の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ 
 

 かいつまんで解説すると、この二週間で以下のようなトピックが起きております。

  1. 第三四半期決算発表期限の直前に監査法人が交代
  2. 代表取締役の辞任
  3. 定款変更で現在の4倍近い株式を発行できるようにする臨時株主総会の招集
  4. 2006年3月期以前の決算における循環取引による粉飾決算の発覚

 5期連続での当期赤字が見込まれており(もっとも過去の循環取引を考慮に入れるともっとかもしれませんが)、継続疑義の注記がつき、昨年12月にも当時の発行済み株式数とほぼ同数を発行する第三者割当増資を行っている企業において、さらにここまでのニュースが出てくるというのは正直信じられないという状況。本のタイトルではないですが、「スゴイ」状況になっております。(さらに言えば、2009年度3月期にでている40本強のIR関係のプレスリリースを時系列で追うとよち「スゴイ」と思ってしまいます。)

 シネカノンと行っている『シネマ信託〜シネカノン・ファンド第1号〜』の投資対象となっている『ハルフウェイ』が先週末に公開されたばかりですが、この映画の公開が終了するまで会社が存続するかどうかすら個人的には疑問に思える状況に思えますが、どうなることでしょう。注目してみたいと思います。