LIVE:京都音楽博覧会2008@梅小路公園(詳細)

 前回のエントリーの通り、今年も京都音楽博覧会にいってきました(実に三ヶ月連続の「くるり」です)ので、その感想を少し。

 
 まずは、ハンバートハンバート。昨年のふちがみとふなと同様に男女のデュオです。そして、今年も独特の雰囲気があふれるトップバッターです。スタンディングで聞いていたのですが、芝生に座り込みんでゆったりと楽しみたい音楽で、思わずビールが飲みたくなりました。
 
 そこで演奏終了後は、会場近くのセブンイレブンに。今年は飲食エリアとライブ会場が離れていたための対応。プレミアムモルツの500mlを購入し、飲みながら戻ってくると、既に二番手のASAが演奏を開始していました。

 あわてて再入場口に行き、缶ビールの中身をうつし、前方の芝生に座り込み観賞。ナイジェリアからの音楽ということで、民族音楽のテイストが強いのかと思ったら、JAZZの要素が入っていて少し驚きましたが、ビールを飲みつつ気持ちよく揺られることができました。

 続いてはオーストリアからのLana&Flip。ウィーンの「カフェミュージック」とくるりの佐藤さんから紹介されるだけあって、非常に雰囲気がある音楽。こちらもまたJAZZのテイストがする音で、クラシックと不思議に融合していた印象です。「今年のテーマはJAZZと他の音楽のmixなのか?」と思いつつ、まどろみながら聞いていました。

 4番手ははっぴいえんどYMOでおなじみ、細野晴臣さんが率いる「細野晴臣&ワールドシャイネス」。少し前方に移動し、スタンディングで聞いていましたが、あの細野さんが演奏している!と思うだけでうれしくなってしまいました。ちなみに音楽はカントリーテイストでした。
 
 中間の5番手は昨年も出演した「大工哲弘カーペンターズ」。昨年は大雨の中の演奏でしたが、今年は運良く?青空の下のステージでした。最後に演奏した「生活の柄」が(京都音楽博覧会のHPでも試聴できます。 ※音がでます)非常に心に染み入りました。伝説のミュージシャン高田渡さんの楽曲ということでした。(ちなみに息子さんが細野さんのサポートで演奏してました)高田さんについては名前は知っていても、今まで聞いたことがなかったので、これを機にきちんと聞いてみることとします。

 次の6番手は小田和正さん。・・・ですが、セットチェンジの間に雨が・・・。「やっぱり雨男なんだ」と思いつつ、雨対策を。前回の反省もあり、万全の準備をしておいたのが、役に立った・・・とおもいきや、小田さんの登場前にほぼ雨はやみました。

 そして、二年連続の小田さんの登場です。まずは「言葉にできない」をピアノで弾き語り。そして、サポートギターの佐橋さん(松たか子の旦那さんです・・・会場で何人か口にしてましたが)を呼び込んでの一曲でしたが、まさかの「ラブ・ストーリーは突然に」です。昨年はさわりだけでしたが、今年はフルコーラスで聞けて満足。思わずくちずさんでしまいました。

 その後はくるりの二人を呼んでの2曲。今年は「ハイウェイ」と「今日もどこかで」。今年も4曲と短かったですが、満喫したとしかいえないステージでした。

 7番手はRSR2008ぶりのrei hakaramiですが、正直アウェーの匂いがしました。一曲目のLustの時点で個人的には「おっ!」と思ってしまったのですが、あまり知っている人がいなかったのか、歓声が少なかった上に、揺れている人が少なかった気がしました。個人的には揺られつつ、ウトウトしつつの心地よい時間でしたが、むしろ本編ではなく、アフターパーティーみたいな形で参加してもらった方が面白いのかなあと感じました。(なんとなくですが、本人も不完全燃焼な感じでしたし。)

 セミファイナルはスウェーデンからのThe Real Group。アカペラの5人組で、クラシックやジャズなどの楽曲を口だけで再現するのですが、あまりのすごすぎて笑うしかなかったです。「まさかこんな飛び道具がでてくるとは!」と思いつつ聞き入ってしまいました。

 そして、ラストのくるりに至るという所でした。

 今回のくるりは7人編成。対バンツアーやRSRのメンバーに加え、コーラス隊が加わった形ですが、中でも土岐麻子さんがよかったです。「京都の大学生」「さよならリグレット」「ばらの花」などの曲に女の声が非常にマッチしており、くるりの楽曲をまた新鮮に楽しむことができました。

 また、アンコールの「風をあつめて」も感涙モノでした。アンコールで細野さんが出てきた時点で、「もしや!?」と期待してしまっていたのですが、その「もしや!?」が実現しました。秋の訪れを感じされる夕闇時の風が吹く中の「風をあつめて」は、本当に贅沢で、この上ない幸せを感じてしまいました。

 昨年に比べアーティストごとの時間が短かった印象を受けましたが、(実際は一組しか変わっていないのですが・・)今年も贅沢な時間をおくることができ、大満足の一日でした。