LIVE:shimokita round up

 三連休の最終日、下北沢で行われたShimokita round upにいってきました。

 下北沢にあるCLUB QUEなど6箇所のライブハウス(一部はライブハウスではないですが)を利用し、一つのイベントとする音楽フェスティバルでしたが、面白いアーティストに出会えました。それは「いろは」というバンド。

 別の会場を出る際にチラシを受け取り、「これも縁」と思って観にいったのですが、予想以上に面白かったです。

 演奏もよかったのですが、それ以上によかったのはバンドとしての姿勢。

 自分達を知ってもらうためにメンバー自らチラシを配っていたということ、演奏中にボーカルが汗で眼鏡が曇っていても気にせずに「一生懸命」歌い続けていること、ベースとドラムがすごい楽しそうに演奏していたこと等、自分達と自分達の周りの物事に正面から向き合っているのが伝わってきました。パフォーマンスが正直気恥ずかしい部分もあったのですが、見ていてうれしくなるバンドでした。(曽我部恵一の「テレフォン・ラブ」とかやっちゃうのがまたツボでしたが)

 ちなみにRUSH BALL2008にも参加していたようですが、その時のMCがいいです。(公式レポートより転載)


 
「お目当てのバンドが良いライブを見せてくれてもテンション上がるけど、誰かわからないようなバンドが良いライブをしたらもっとテンションあがるから」

 裏で地道な活動をしつつ、こういうことを言える心意気が非常にいいです。演奏等は他のバンドの方が良かったと思いますが(2007年のライジングサン以来のLOST IN TIMEが個人的には良かったです)、期待感という点を含め、今回は彼らがイチバンでした。

 来年以降、より多くのフェスに出てくると思いますが、非常に楽しみになりました。

 また、イベント自身は、オペレーションが不慣れだったり、バンドの質がマチマチだったりというところはありましたが、試み自体は非常に良かったとは思います。是非、今後も続けていってもらいたいものです。