デコメアニメとiPhone

 SH906iを購入し、あれこれと調べていたのですが、既にデコメアニメ専用の公式サイトが既に40以上もたちあがっていました。発売前からCPの多くが参入するとは聞いていたのですが、いきなりこれほどまでにというのは正直驚きです。

 と、同時に、いかにデコメが日常生活になじんでいるかを考えさせられますし、だからこそ、やはりコミュニケーションツールとしてのケータイにマッチしたのだろうなと感じます。

 一方、ソフトバンクから本日発表されたiPhoneは少し違った視点から見る必要があると思ってます。

 なぜなら、iPhoneはもはやコミュニケーショツールではないと思うからです。むしろ、見せびらかすためのコレクターズアイテムだったり、趣味を楽しむためのホビーツールとしての価値の方が高いでしょう。

 そういった意味では、従来のコミュニケーションツールとしてのケータイを必要とする層に訴えるのは難しいと思っています。結果、かなりauに接近するかもしれませんが、ケータイキャリアの加入者数の順位を変えるほどのインパクトはないと思っています。

 じゃあ、ソフトバンクiPhoneを獲得する価値がなかったかというとそれは全く違いますし、やはりスゴイなあとは思います。シェアという問題以上に「クール」という視点があると思いますので。

 ちなみに、そんなiPhoneですが、個人的には、ケータイとiPhoneの二台持ちの人が多くなると思っています。使い分け方はとしては、(1)友達とのコミュニケーションを中心に、QRコード等を用いたちょっとした情報収集やおサイフケータイを活用した簡単な決済はケータイ(2)音楽や動画、電子書籍、高画質なゲームなど、大きな液晶が意味を持ったり、自分の世界で完結したりするものはiPhoneで楽しむと、いう形でしょうか。(ソフトバンクのことですから、「2台持ってオトクです」というキャンペーンをもちろんやるでしょう。そこでも多少MNPがありうると思います。)

 ちなみに趣味のツールのなかでも、特に、iPhoneでは電子書籍キラーアプリになる可能性があると思っています。すでにコミックを中心としたケータイ上での電子書籍市場は200億円を越えているとも推定され、Viewerを提供するセルシスも好調なようですが、iPhoneがこの市場に参入する価値は十分にあると思います。

 いずれにせよ、ウォッチはし続ける必要がありそうです。