日本にMVNOは根付くのか?

 以前から気になっていたディズニーによる携帯電話のMVNO事業「ディズニー・モバイル」が発表されたようです。

記事:ディズニー・モバイル、3月1日に携帯電話サービス開始--月額980円の料金プランを用意(CNET)

 通信会社に勤務していた頃からMVNOについては興味がありましたが、PCカード型ではなく携帯電話の端末で行うモデルは正直うまくいくのかわからない、というのが正直な印象でした。一番想定していたリスクは端末の「在庫」の問題。携帯電話を安定的に生産してもらえるようになるほどのロットをMVNO業者が確保できるのかという所を考えておりました。

 が、今回のディズニーを見て、率直な印象は「もしかしたらいけるかも」と正直、思いました。その理由としては3点あります。

  • ディズニーというある意味圧倒的なブランド
  • 小ロットでも生産が可能になったソフトバンクの「多品目体制」
  • MNPの浸透によるキャリア変更への抵抗感の削減

 とりわけ、2点目が個人的には大きいです。人気のモデルで端末の数を限るというやり方もさることながら、端末メーカーを絞る一方、色を増やすなどの施策を行い、「少数多品目」に対応できるように携帯電話メーカーとのリレーションを築き上げたソフトバンクの方法論は見事だと思います。(この方法論はDocomoauにはとれないのでは、と思います。特にauにはつらいのでは?と思います。)

 そして、そこで思ったのは1年以上前、FPNの勉強会で聞いた「キャズムを超えろ!」の和蓮和尚のmixiのMVNOの話。この話、当時から面白かったのですが、今現在のソフトバンクなら実現できるかもしれないと思いました。(この話は当時から非常に面白く、昨年11月に宮崎で再開した際にも、思わずその話をしてしまいました。)

 もっとも、アクセスするための[m]のボタンがモバゲーかもしれませんが…。

 いずれにせよ、問題になっている本人性確認やフィルタリングにも役立ちますので、両社検討されたら面白そうな気がします。ボタンも共用できますし。